適応障害ライターの奮闘記

仕事大好き!な私が、30歳を目前に適応障害に。休職、復職、転職、からの再度の適応障害・・・過去の話と現在の話を織り交ぜてブログに書き綴ります。

タイマーが鳴っている

入社して5ヶ月経った頃だろうか。

仕事も忙しくなり苦手な上司とまた一緒に仕事をすることになった。

そのときくらいから、たまの息抜きに行っていたジムに行けなくなった。週1でやっていた自炊もできなくなった。週に2回は出来てた洗濯も出来なくなった。掃除なんてもってのほか。

毎日、ソファの上に積み重なって置かれている衣服の中から適当に今日着ていく服を選んでファブリーズをかけて着て出かける。臭うかな?なんて気にする余裕もなかった。

上司との仕事も佳境に入り、急に仕上げなければならない別の仕事も出てきた。

 

次第に自分の中で余裕がなくなってきた。

毎日会社に行きたくなくて、でも毎日何かしら仕事の提出がある。今日はサボってしまおうか。そんなことを考えてみたとて、結局今日休んだところで仕事がなくなるわけでもない。明日の自分が苦しくなるだけだと思ってなんとか出社する。

死んだ顔して会社に行く。その顔を見られたくないから、毎日マスクをして出社する。(2年前の話なのでコロナ前の話です)

 

出社すると会社のみんなが敵に見える。誰とも話したくない。声をかけてほしくない。

オフィスの入り口を入ると、すでに出社している社員がちらほらいる。どうか私のことを見ないで。話しかけてこないで。ほっ。今日も無事に誰とも話さず自分の席につけた。そんな毎日だ。

 

しかし私が出社したのがわかると色々な声が聞こえてくる。

 

「ねえ、ハシさんこのコピー書いてほしいんだけど」

「次はこのコピー書いてほしくて」

「この戻しが来たからこんな感じで書き直してほしくて」

 

そう言われるたびに泣きそうになった。何か頼まれてるはずなのに、私は何をすればいいのかわからない。コピーってなんだっけ?何を書けばいいんだっけ?5年前、あんなに目を輝かせて入った世界なのに、今はもう何も楽しくない。コピーが何だかわからない。逃げたい。そんな気持ちでいっぱいだった。

 

とりあえず仕事だけはこなさなきゃ。でもこのまま【何とか仕事だけこなす】ってのも、もう無理そうだなぁ。文字読むだけでも辛いし。例えるなら、ウルトラマンのタイマーが鳴っている感じ。次第にコピーを依頼してくる社員さんの声が遠く聞こえてきた。

 

「すみませんがこれが終わったら次はこのスクリプトを書いていただく予定で・・・」

 

「「ごめんなさい。多分、その頃に私はいないと思います。」」

 

心の中でそう答えた。今より先の未来の話なんかしないでよ。今の私にとって、今より1分でも先の話は、なんだか遥かに遠い未来に聞こえる。そして、その未来にきっと私はもういない。そう悟り始めた。

 

心が限界だ。会社にいることはただでさえ苦痛だったけど、今まではなんとか仕事はできていた。

でも最近はそれすらできない。何も考えられないし考えたくもない。あんなに楽しかったコピーの仕事が楽しくない。ぼーっとする時間が長い。気が付いたら関係ないことを検索している。会社に何しにきているんだろう。

もう消えていなくなっちゃいたい。

そんな思いで気づいたら自分の行動範囲内にあるメンタルクリニックとその口コミを調べていた。